空っぽ
こしごえ

青空にぽっかりと
雲が浮かんでいる
どこを見るともなしに
宙をぼんやり 見つめていると
空っぽの自分のこころに気付く時がある
空っぽだ

けれど こころに
何も無い時というのは
かえって気楽ではなかろうか
お日さまに雲がすこしかかり
雲が光っている

私は普段
こころに余計な物事を
持ちすぎているような気がする
そよ風が肌をなぜていく
風は光り そよそよと言う

青空にぽっかりと
雲が浮かんでいる。
目をつむり 自分のこころを見つめる
このこころがあるということの
この奇跡に
空っぽのこころが満ちていき光り始める


自由詩 空っぽ Copyright こしごえ 2022-01-15 16:41:01
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