僕を過ぎていった時間
秋葉竹
投げかけられた
微笑みを想い出して
過去の美しいときの名前を知りたい
時間だけ
静かに
過ぎていった
抛り捨てられた
七色の夢と希望を見送り
ただおだやかで優しい意味を理解する
だれか僕の声が聴こえるという
通り過ぎて
行き過ぎて
とんだ奇遇な再会に
感謝する
音の無い世界
更けゆく夜に
飛翔する白い肌の天使
泣きたくなるほど
遥か遠くにみえる
幻の黄金の笑顔
だれに
聴こえているという
この病いに冒された
風炎の砂漠のゆく先にある
あってはならない真実の境界を
だれに
聴こえているという