僕を過ぎていった時間
秋葉竹


投げかけられた
微笑みを想い出して
過去の美しいときの名前を知りたい

時間だけ
静かに
過ぎていった

抛り捨てられた
七色の夢と希望を見送り
ただおだやかで優しい意味を理解する

だれか僕の声が聴こえるという
通り過ぎて
行き過ぎて
とんだ奇遇な再会に
感謝する

音の無い世界
更けゆく夜に
飛翔する白い肌の天使

泣きたくなるほど
遥か遠くにみえる
幻の黄金の笑顔
だれに
聴こえているという
この病いに冒された
風炎の砂漠のゆく先にある
あってはならない真実の境界を

だれに
聴こえているという








自由詩 僕を過ぎていった時間 Copyright 秋葉竹 2022-01-14 21:03:17
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