戦いの結末(三)
おぼろん

アイソニアの騎士たちと黒色槍兵団との戦いの日、
ラディアの街はパレードのような賑わいを呈していた。
軍国であるラゴスにとって、
戦いとは一種の祭りのようなものだったのである。

アイソニアの騎士は千人隊長の一番隊長と、
同じく戦士エイソスは二番隊長と、エインスベルは三番隊長との
対峙を要請された。いずれ劣らぬ強者たちである。
まずは、アイソニアの騎士が闘技場に出向いた。

アイソニアの騎士の剣は、一番隊長の胸を貫いた。
かに見えたが、実際はそうではなかった。
彼はチェーンメイルを着込んでいたからである。

アイソニアの騎士は、相手の首を狙うことにした。
そして、度重なる剣戟の末に、敵の一番大将の首を討ち取った。
ラゴスの王、アウゼル・ローガンテは、それを苦笑しながら見守っていた。


自由詩 戦いの結末(三) Copyright おぼろん 2022-01-08 18:01:32
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