レ・スペラスとの戦い(四)
おぼろん

そのころ、エインスベルたちは、
ガイジェスの丘でオークたちの軍勢と対峙をしていた。
もう、両軍が矛を交えてから、四日の日にちが経つ。
これはよく持ちこたえたほうだと言って良いだろう。

なぜなら、オークの体躯は人間の倍ほどもあり、
オーク一人に対して、大人が二人で相手をしても、
まだ不足だったからである。
オークを倒すには、まさに千人力の技量を必要とした。

そんな中で、エインスベルは小さな結界を作り出す魔法を使った。
オークの集団を分断して、各個撃破していくのである。
アイソニアの騎士は、勇敢にも多くのオークたちを倒していった。

オークたちの軍勢が二万まで減ったころ、
ラゴスの国からの援軍が到着した。その中には黒色槍兵団の姿もあった。
「これで互角に渡り合うことができる」エインスベルはそう確信した。


自由詩 レ・スペラスとの戦い(四) Copyright おぼろん 2022-01-02 11:27:32
notebook Home 戻る
この文書は以下の文書グループに登録されています。
クールラントの詩