さみしさのトンネル
そらの珊瑚

もっと散歩にいきたかった
もっと抱いてあげればよかった
もっと話しかければよかった
もっと贅沢させればよかった
もっと遊んであげればよかった
もっともっと一緒に

朝に夕に
百万回名前を呼んだら
キミがもう
この世界のどこにもいないことに慣れるのかな

もう一度キミに逢いたいよ
生きることに一点のくもりもない
キミの黒く澄んだ宝石みたいな瞳の中で笑う
ボクに逢いたいよ

もう一度、には
きっときりがなくて
やたらめったらあったかい
キミをぎゅっとしたい
もう一度


自由詩 さみしさのトンネル Copyright そらの珊瑚 2021-12-24 12:03:30
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