再 生
塔野夏子
ここがどこなのか
どうやってここに来たのか
わからない場所で
思う
花が花であったこと
風が風であったこと
今ここに
花かどうかわからないものが
咲いていて
風かどうかわからないものが
おとずれる
それをふたたび
花と 風と呼ぶのか
考える
と 考えている存在を
ふたたび
私 と呼ぶのか
考える
自由詩
再 生
Copyright
塔野夏子
2021-12-15 11:57:38