日曜の断末魔
木屋 亞万

このまま寝ているうちに
死んでいたらいいのにな
苦しくも痛くもない死ならば最高だ
そうすればもう月曜日を耐えなくて済む

天井にはオレンジの小さな灯り
目を閉じて開けてを繰り返す
寝返りを打つたび全身がピリピリする

生きることへの負荷が大きい
体力がないのか
生きることへの体力ってのは
そもそもどんなものなんた

誰かに代わってほしい
黙って待っていたら
誰かが代わりに人生を
生きてくれたらいいのに
ここまで来たら大丈夫って頃に
そっと返してくれればいい
無理ならそのまま処分してくれ

どうせがんばっていたって報われやしない
ひたすら文句や注意を浴びせられる
終わることのない地獄だ
遠いどこかに
ここではないどこかに
現実から抜け出してたどり着ける楽園があるといいな

劣化したプラスチックのような心は
もはやパリパリでどうしようもない
ちょっとしたことで砕けてしまう
助けは来ない
たぶん明日も変わらない
弱音を腹に溜めながら
ふらふら駅に向かうのだろう


自由詩 日曜の断末魔 Copyright 木屋 亞万 2021-12-12 23:52:34
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