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空が裂ける
とか、せまる雲の中に
とか。すごく冬らしくて

老爺から放たれ展かれる網に
やすやす攫われたりしない
ネオンで消せない月虹
なんて嘘
こころの内で散る火と火
とか、胸の尖に感じるよろこび
とか。色に相応しい鬱念

それが嘘
激しくからだをゆする鼓動でも
傘に乗ってたどり着けるほど
生ではない、そんな
うその嘘、だけの約束
まこと。ことばの手ざわり

みんな嘘
くちびるを交わす、瞬間
からだにうまれた。海が
あるのだと感じる



自由詩Copyright soft_machine 2021-12-05 21:59:37
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