あまだれ
本田憲嵩

跳びはねる
君のちいさな掌のくぼんだ池から


跳びはねる
その透明な小魚たちのまだ汚れていないが


跳びはねる
雲間からひろがってゆく青空と太陽にむかって


跳びはねる
となりのぼくの頬にまで活き活きと


跳びはねる
雨あがりの軒さき きみの掌で受けとめている 雨だれが



自由詩 あまだれ Copyright 本田憲嵩 2021-12-05 02:41:37
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