冷夜
ひだかたけし

底冷えする
夜に横たわり
祈っている

迫る闇が咆哮し
幾つもの夢が朽ちるとき
心の奥処の祭壇に
火を絶やすことなく
灯して、灯して

(不眠の夜を透過する
純白の雪を待ちながら)

底冷えする
夜に横たわり
祈っている










自由詩 冷夜 Copyright ひだかたけし 2021-12-04 21:11:29
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