戦士エイソス
朧月夜
戦士エイソスは、クールラントの東の外れにある、
ディペルスの街の出身だった。
その出自は高名な貴族の家系で、
とくに剣と弓矢の扱いに秀でていた。
しかし、アイソニアの騎士がエインスベルや盗賊ヨランのような、
信頼のおける仲間たちとだけ旅をしていたのとは違って、
常に十名ほどの手勢を引き連れていた。
戦士エイソスは、指導者として、リーダーとしての才覚を持っていた。
戦士エイソスは、クールラントの北隣にある、
オークの国、レ・スペラスとも戦ったことがある。
それは、類稀なる戦勝のうちに終わった戦いであった。
この勝利によって、戦士エイソスはアイソニアの騎士に次ぐ、
武勇に秀でた勇敢な戦士として知られるようになった。
戦士エイソスは常に清廉であり、国の指針にも忠実だった。
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クールラントの詩