裁断という仕事
asagohan
裁断された
光チューブの切り口が
ブラインドから
漏れた光をかき集めて
輝く。
僕らを見ているように。
作業台の向こうで
男達が今後の休職者の扱いについて話している
滞りなく
罪悪なく
みんなで仕方ないねと示し合わせて
彼の背中を押す方法を
考えている。
押された側どこに行くのだろう。
チューブの先端をまた切った。
45cmに満たないものは
廃棄する
廃棄する
廃棄する…
裁断機の刃には
少なくとも今は仕事が与えられている。
沢山の切り屑が
作業台から
零れ落ちていっても。