トミカと神様の眼差し
朝焼彩茜色
一列にピシャっとトミカを並べて遊んだ形跡
塗装の剥がれた車たち ふかふか布団の上に整列
ああ愛おしいな かわいいなと親の眼差し
その時 私は後ろの後ろから一線を見た
大人という私も 猫背でスマホいじってたり
仕事行きたくないなとグダグダしていたり
自己肯定低い高いだの 良いか悪いかジャッジしてみたり
ダイエット中にジャイアントコーン頬張ったり
ジャスティンビーバーの曲に涙してみたり
バイオリンの音を超聴覚で感知してみたり
いつの間にか昼寝して慌てて子供を迎えに行ったり
大切な人生をぼーっと生きていたりするけれど
こんな大人っていう私たちも
神様から見たら トミカと同じ
神様から見たら 愛おしくてたまらないんだと思う
神様から見たら 私たち皆 愛おしくてたまらない存在なんだ