トミカと神様の眼差し
朝焼彩茜色


一列にピシャっとトミカを並べて遊んだ形跡

塗装の剥がれた車たち ふかふか布団の上に整列

ああ愛おしいな かわいいなと親の眼差し

 その時 私は後ろの後ろから一線を見た

大人という私も 猫背でスマホいじってたり

仕事行きたくないなとグダグダしていたり

自己肯定低い高いだの 良いか悪いかジャッジしてみたり

ダイエット中にジャイアントコーン頬張ったり

ジャスティンビーバーの曲に涙してみたり

バイオリンの音を超聴覚で感知してみたり

いつの間にか昼寝して慌てて子供を迎えに行ったり

大切な人生をぼーっと生きていたりするけれど

 こんな大人っていう私たちも

 神様から見たら トミカと同じ

 神様から見たら 愛おしくてたまらないんだと思う

 神様から見たら 私たち皆 愛おしくてたまらない存在なんだ

 


自由詩 トミカと神様の眼差し Copyright 朝焼彩茜色 2021-12-02 13:50:32
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