そこのはて
はるな


暮れ、底に 打ついて聞こえる淋しい声は
違う違うといっている

朝焼けや紅葉の美しいのに 体ははたらかず
心ばかり出掛ける
そうしてそのいっさいが失われようというときにはじめて
この指が 火を付けようとする

気持はいつもさきに燃えている
あまりにはやすぎて
もえつきてしまった



自由詩 そこのはて Copyright はるな 2021-11-27 16:25:08
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