バイバイ
ミナト 螢

さよならから
気取ったドレスを脱がして
裸になった言葉は

背中の奥で暴れたまま
きっと孫の手じゃなきゃ
届かないだろう

住み着いて
名前を付けて
繰り返す
君の声


動くのが分かるまで
離れてしまったけど

跳ね返るように
また会えると
お使いに出かける


自由詩 バイバイ Copyright ミナト 螢 2021-11-25 20:09:05
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