夢の底
ひだかたけし

夢の底を揺蕩えば
予感に包まれ
陶然となる
夢の向こうとこちら側
遠く近く奥まって
底の底に横たわる
わたし独りのたましいが
融通無碍に踊り出す
この晩秋の青い時
深い眠りに揺蕩って
夢幻の次元に憩いながら
一つの世界を目指している

遠く木霊する夢の底
わたし独りのたましいが
いつか必ず行き着くところ
解き放たれて、解き放たれて
いつか必ず住み着くところ








自由詩 夢の底 Copyright ひだかたけし 2021-11-21 19:53:01
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