1。Cのうた
梅昆布茶
たった1。Cの寒暖差で
きみと僕のこころの隙間が
埋まらない
君と僕は似ていても
1。Cの差をゆずらない
修辞学を駆使しても水溶性の会話は
多様性の海に拡散してゆく
ノルウェーの森は僕らのよりどころかもしれない
無駄な個室ばかり増やしてゆくこの世界のなかで
相乗りしなければ滅びてしまうわけではないが
僕らの社会性はとりとめもなく減らされてゆく
YouTubeでカーディガンズと
大好きな工場労働者の貧困映像を視聴して
僕は豊かで貧しいすべてを愛していたい
醜いものには必ず権威の匂いがするものだと
花の蜜はさびしい労働者が介在して
豊かな食卓に到着するのだと思ってほしい
1。Cの孤独は人によって生まれ
人によって解消されるものであると
デカルトは言ってはいないであろうが
多様性のベクトルが
逆の方向に向かないように
これからもサブカリストで生きるのでしょう