秋が半ばを過ぎる頃
ひだかたけし
高い高い青空が
広がり 木々が
揺れている
秋が半ばを過ぎる頃
人は奥まる光のなか
ゆっくり揺らめき進んでいく
あゝこのかぐわしき大気のなか
暗い孤独な内面を
かなぐり捨てて裸になり
遥か遥かを進んでいく
そんな夢見の瞬間さえ
秋は優しく微笑んで
青い青い大空が
広がり 落ち葉が
舞い踊る
秋が半ばを過ぎる頃
いのちは揺らめく光のなか
渦巻き径を開いていく
自由詩
秋が半ばを過ぎる頃
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ひだかたけし
2021-10-29 12:44:18
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