ことばと生きる
かんな
ふとした陰りに
降り落ちてきた雨に
足元の不確かさに
救うように
連ねた文字列のその先に
わたしは生きている
温もりを失った瞬間に
光が差さない海辺に
沈みゆく夜の深さに
耐えがたい命の重さに
祈るように
紡いだ文脈のその後で
わたしは生きている
ことばは寄り添って
わたしと歩き
わたしと生きている
自由詩
ことばと生きる
Copyright
かんな
2021-10-17 00:03:56
縦