シエラレオネのブルーノ
TAT
例えば
僕が若かった頃に
教典のように崇められていた
ニルヴァーナというバンドの
CDジャケットに映っていた赤ん坊
彼はスペンサー・エルデンという名らしいが
愚かで図太い
彼にまつわる一部始終の
ネット上のニュースを眺めているだけで
詩は成るように思う
CDのタイトルが
ドンマイや気にするなを意味する
スポーツ用語の
「ネバー・マインド」であるという
その事までもが
壮大な皮肉に見えてくる
香港しかり
ミャンマーしかり
北朝鮮しかり
社会情勢に拘らずとも
木下優樹菜でも
バンクシーでも
低温調理法でもいい
既にもう時代は
詩書きが詩を書かずとも
樹に実が熟れて成っている
そういう時代に突入していると
そう思う
さてそうなると道はふたつだ
それでも書く意味を探す派と
さっさと次の道具を漁る派と
これ重要なのは
どっちがどっちって
貴賤は決して無いんだよな、、、、