きっと外
凍湖(とおこ)

螺旋階段と信じて歩を進めてきたのに
それはネズミの回し車だったのだろうか
歩んでいる感覚さえあればいいと勘違いして

だれもが感傷的でうんざりする

行く先を見誤れば、それは己の尾を追いかける狗
一生自分のケツのにおいを嗅いで何事かなした気になっている

さあ、抜け出せ
ケンケンパで
無数のループを飛び越えて探せ
過去のなかった幼いころのように

新鮮で鋭く痛い空気の流れてくるほうが
きっと外


自由詩 きっと外 Copyright 凍湖(とおこ) 2021-10-15 05:38:40
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