すすき野原
服部 剛
夕暮の秋風に吹かれ
すすき野原が
靡
(
なび
)
いている
僕は風に逆らう
なのに遠い夕空は優しい
道は何処までも下り
またどこまでも上り
やがて雲は
夕陽の顔を隠すだろう
旅人よ
恐れるなかれ
そして、畏れよ
今・ここ にいて
やがて誰かと出逢う
日々の素朴な
邂逅
(
かいこう
)
を
秋風の吹くままに
旅人は往くだろう
空白のあらすじの待つ方へ
自由詩
すすき野原
Copyright
服部 剛
2021-10-13 18:20:59
縦