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あらい
腐食した己から、新たな息吹が返り咲くとも思えないが
記憶に隠蔽する、なきがらを遺棄してみる
吐き出した溜息が何かになるわけもないだろうに
かえりぎわに健気を装う、雑草の図太さに目を留めることが
くだらないかなその種子を 溢れては零している次第です
それではさようなら、よくできました、
日はそれでバツがつき
望遠レンズで覗いた、
口角は心にもない、バーコードを読み漁る
景色に溺れていた、なんてこと、言い出せもしないので
今日もまた今強いた道を繰り返し
歩んでいくだけの未来を覘いた
いきるためにしんで、しんでしまうから、
いきていると比較され
加工して冷蔵庫に生かしている、味覚はとうに噛み殺され
満干の箱庭でぬるま湯に浸かるだけで 苦し紛れて、
月光を掬った
いつかの僕が織り込んだ騙し船が
どうしてか自分を乗り込ませ
筆箱の隅から泳ぎ出した時に、時代は変わったのでしょうか
夢も希望もない、
簡単に棄てられる絵空事を乗り越えているようで
夥しい埃で形作っただけの ひとがたと、あいまみえる。
己の身を振り返るだけの、
輪郭を帯び脅かすだけの、線香花火
さざなみもくそもなく、およぎきれず
ふらふらと煌けるだけの星屑
今の君と出会った、常夜灯のシグナル。
そのもとで、かどで
われら、なんでもないひとすじの、線上に擱いて、征くこと