僕は青空君は雲
st

雲一つない秋晴れの
きれいな青空が広がっている

だけど青空は
なぜか寂しそうだ

ついさっきまで浮かんでいた

白く高く輝く
美しい雲たちが

あっという間に
風に吹かれて

どこか遠い彼方に
消えてしまったからなのか


青空だけの
空っぽのむなしさが

君が去ってしまったあとの
僕のこころを鋭くえぐる


僕は青空君は雲

君は僕の舞台で踊る
プリマバレリーナ

楽しい時は
高い空で白く輝くうろこ雲

機嫌が悪いと
今にも地上に落ちそうな
底が黒い重い雲

怒った時は
僕の好きな日の出も隠してしまう
空いっぱいに広がる厚い雲------------

いつだって
雲を見ながら想い出していたのは
君と過ごした楽しい日々さ


ふたたび雲がやって来て
君は僕の舞台で踊りだす


今となっては


その時を待つだけが楽しみさ







自由詩 僕は青空君は雲 Copyright st 2021-10-09 09:06:55
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