自分を騙して生きている
かなり前から
何のために
毎日同じことを繰り返しているのか
分からなくなっている
結局のところ
生きるために生きているとしか
言いようがないことに気付く
確かに生きることは大変だ
無能な指導者が率いる国の人々は
今日一日生き延びることで
精一杯だ
それは良く分かる
自分が如何に恵まれていて
贅沢なことを言っているかも
しかし、今の俺は
仕事が終わった後のビールの一杯すら
美味く感じなくなってしまった
それはもう終わっていることを
意味しているんじゃないか？

そんなときは
悲しみのイレーヌ
を読み返す

あのときは
この残酷な物語の中に
救いようのない世界の中に
一縷の望みを見出だすことが出来た

絶望しか感じない時代を
生きるためだけに生きる
それを表現することが
俺の役目なんだろうことを