秋の日の昼下がり
ジム・プリマス
詩を書いていると
言葉で迷路を
作っているみたいな
錯覚を覚える
出口のない迷路
誰にあてたか分からない手紙
答えのない問いかけ
往くあてのない散歩
そんなモノに似ている
今日も落としどころのない場所に向って
言葉を紡いでゆく
忙しなく電子タバコの吸引器から
天然グリコールの白い煙を吸い込んでは
片手でパソコンのキーを打つ
今日は氷の入ったコーラを飲んでいる
所詮は刹那的な贅沢だ
イノセンスを求めて言葉の迷路を進む
クラッシックを聴きながら
見通しの立たない衆院選挙のことが
頭の片隅にこびり付いたままだ
それに苛立ちを覚えながら
詩作を継続してゆく
秋の日の昼下がり