郊外
末下りょう

激しい濁流と錆びた鉄橋はゆきずりの光景でしかない

ビニ傘で行く手をさえぎる横暴なエスコートがわたしと雨粒を斜めに切断する


無限を接写する賭博者たちは必ず破綻した

二度目に犯した過ちが愛し方の特性になり果てて

時間が邪魔でしかたがない


自由詩 郊外 Copyright 末下りょう 2021-09-29 13:17:42
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