冷たい猫
秋葉竹




冷たい雨が、
降っている。

夏も終わりの九月末日、転がる地表に
黄昏色の
冷たい風が、吹いている。

けして救われない悲しみを
救われなさゆえに、
意味ないと
なじった。


月夜の微笑み、躓く喜び
夜を徹して、快楽に身を寄せ
奪われた猫
その気儘さが好き。








自由詩 冷たい猫 Copyright 秋葉竹 2021-09-27 22:17:48
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