十九歳に書いた歌詞
板谷みきょう

*★*――――*★*

 『ばがでが』
田舎じゃ入って二年の
高校生が 子を孕み
どうする事も出来ずに
協会病院へ行ったと
子供堕ろして平気の平左
不審に思って病院が問い合わせて
ばれたんだと
学校止めて 今勤めてるんだと
ばがでが!

田舎じゃ結婚前の
娘子が 子を孕み
どうする事も出来ずに
便所の中で産み落としたと
子供捨てて平気の平左
ある日赤子がポッカリ浮かんで
ばれたんだと
仕事止めて 今 家に居るんだと
ばがでが!

田舎じゃ夜間に通う
大学生が 子を孕み
どうする事も出来ずに
部屋の中でこっそり産んだと
子供殺して平気の平左
押し入れの赤子の腐った匂いで
ばれたんだと
裁判所で 今 裁判中だと
ばがでが!

人の面した鬼共が
ホラ そこ ここに あそこにも
人の噂も七十五日を楯にして
好き勝手な事してる
ばがでが! ばがでが!
ばがでが! ばがでが!


自由詩 十九歳に書いた歌詞 Copyright 板谷みきょう 2021-09-26 14:26:20
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
弾き語る歌(うた)の詩(うた)