狂愛
秋葉竹
事実が、孤りを黒く輝かせる
朝、その不安を歯磨きで吐き出す
つかれたのか、都市のため息が聴こえた
メープルシロップの甘さに、怯える
夢でみたあのころの制服のあの人
狂って、愛した、時代だった
震える瞳が、生きようとした
鯉が、傷ついた花に向かって泳ぐ
黄昏の街に、信じる歌声を聴き、祈る
救いはひとつ、どこにもいかず、ここにいて
自由詩
狂愛
Copyright
秋葉竹
2021-09-22 20:49:56
縦