溺れる夜
愛心

眠れない 夜

目を閉じれば

変えようの無い過去の記憶が

襲い掛かってくるから恐ろしい

心臓の 奥の そのまた裏側で

どくどくと どくどくと

動悸がして 肺が縮む

浅くなる呼吸に 命の危機を感じて

思わずひらく SNSの波に

揉まれ なぶられ 流されて

呼吸を思いだし 情報にたゆたう

気づけば 夜明けが近く

ため息とともに 日が昇る



自由詩 溺れる夜 Copyright 愛心 2021-09-22 02:02:59
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