看護学校日めくりカレンダー 振り返り
杏っ子

不意打ちだった。
新しい科目でいきなり3人グループになるように指示があった。
私は仲のよい人が一人もいないので、誰ともグループになれなかった。惨めだった。
普通はこの惨めさを死ぬほど味わいたくないから、
みんな必死に友達を作るのに、私はそれをしなかったせいで、こういう目に遇ったというだけのことともいえるこの状況にたいしてどうしていいかわからず、
何かしら行動を起こさないままこの時間に1人着席してるのはそもそもおかしいというかそこまでの勇気というか、固定力はさすがになかった。
どうしたかというと、教員に助けを求めた。
しかし助けてもらえず、2人チームがいるはずだからと言われた。その2人とは男子2人だった。にやけた顔の片耳ピアスのダメンズたちに、この状況を脱したいがために、本当は全く彼らとグループになんかなりたくないのに、頭を下げて「自分は余ったので仲間に入れてください」と頼んだら1人がおもむろに嫌な顔をして、私だって相当嫌なのに仕方ないから頼んでいるのに。
もう1人のピアスに、入れてもいいか聞いた。
そして時は流れ、社会人グループに頼んで入れてもらったが4人組は1組までで、早い者勝ちということで、私は以前揉めたことがありお互いに敵意丸出しで話にならない18の女子と組むことになった。それと片耳ピアスと。

なんていう運命だろう。
だけど私のような余り者がいたから、彼らは好きな人とグループになれたことを忘れないでほしい。

私は全く話にならない女子とこれから10コマ、どう進めていけばいいかさっぱりわからない。
話しかけても自我丸出しの変な持論を吹っ掛けてくるし、他の社会人には敬語なのに私には同級生以下の扱いをしてくる。

どうしたらいいかわからないし、
これから自由なグループ編成があるであろう新しい科目は、絶対に欠席したい。



自由詩 看護学校日めくりカレンダー 振り返り Copyright 杏っ子 2021-09-19 21:59:44
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