サーキュラ
ブルーベリー
過ちはどこから
一滴でも王冠が生まれる
祝福が生まれる
歓声
うたが
はじまる
・
・
・
聖母は
吸音室の中で
腫れた乳房を持て余し
途方に暮れた
うたごえは聞こえない
賢者もやってこない
こうして世界は
泣き声も上げず
王冠も生まれず
正しく円形として地続きとなり
億年光年彼方ではサファイアも届かない
変化した正しさがベッドの上で
わらっている
増殖のあとの衰退は揺るがない事実だ
時間だけが無情にも存在している
都合がよろしくて、とわらった
仕向けたのは、と夜の声がした
世界がおやすみと言った。言っている。言っているよ。今。