エゴ・エリスⅢ 貴方は永久に我らを怒り 万世まで 貴方の怒りを延ばされるのですか
PAULA0125
どうぞ全ての民を 強めてください
彼等は自分達が選ばれたと 疑わない
ただ彼等は 信じたいだけなのです
貴方の似姿は 全ての人に 好ましい
神よ この時代の全てを 愛する方よ
諸々の故き軛を超えて 貴方を待ち望む
神よ 嗚呼他は諸王の王 光の中の光
貴方の他に 何が強く 輝いていましょう
五つの冠に祝福あれ 数多の冠に祝福あれ
月と星の紋章に祝福あれ
悪逆の徒に祝福あれ 悪魔の輩に祝福あれ
血と火薬の御旗に祝福あれ
我ら 神の前に 等しき罪人
どうして誰かを責めましょう
貴方が愛して おられるものを
神よ 神よ 私は祈ります
か細いこの祈りを聞いて下さい
私は彼等を止められませぬ
どうぞ私の心をお聞き届け下さい
私は彼等を愛せませぬ
神よ 神よ 私は間違っていますか
悪魔と愛し合いたい私は間違っていますか
異教の神と語らいたい私は間違っていますか
私には見えないのです
皆が悪魔だと言うそのものは
なんということでしょう 私には
傷つく役目を買って出た キリストのよう
皆が異教の神と言うそのものは
なんということでしょう 私には
私の祖先を知っている 遠い昔の隣人のよう
神よ 私は間違っています
そのように皆が言います
貴方に与えられた この瞳が
知識の軛から解き放たれた この翼が
私を彼等の元に誘います
私を彼等の元に誘います
口の端に上るも忌まわしい彼等のために
祈る私を許してください
愚かな異教徒のために祈る彼等の仲に
どうか私も入れて下さい
私は私が 神の力が必要だと 思う人に
祈るためにここに遣わされました
神よ どうぞ声をお聞かせ下さい
私は間違っていますか
悪魔を愛したいと思う私は間違っていますか
悪魔を糾弾しない私は間違っていますか
神の身体の一部として間違っていますか
彼等と同じ事が出来なければ
彼等と同じ的を狙わなければ
私は貴方の妻では いられませんか
他人事のように金を裁き
他人事のように快楽を裁き
他人事のように責任を追及し
他人事のように試行錯誤を笑い
悍ましい人達の家族に なったものでした
神よ どうか教えて下さい
三つの祈りを経た私が
どこへ行くべきなのか 示して下さい
どこへなりとも行きましょう
あの方を通して振れた貴方の 愛のために
※
ああ かみさま かみさま
あなたならそういうと おもっていました
かみさま かみさま わたしのかみさま
どうかわたしをころしてください
みにくいすがたをみていられない
なかまのためにいのれない
そんなわたしをころしてください
あなたのあいの なかでは
だれもがてをとりあい わらっていても
はだや くにや そせんがちがっていても
「あなた」のなかまであるならば
だれもがすくわれているはずなのです
ならばわたしは だれのはなよめでしょう
たくさんの「あなた」がいるこのてんごくは
どこにありますか
たくさんの「かぞく」がいるこのてんごくは
どこにありますか
げんそうとしりつつも
もとめずにはいられないこのらくえんを
あなたならつくれるはずなのです
あなたがわたしにみせたのです
かみさま かみさま わたしたちのかみさま
こんなにすてきなばしょこそが
きっとてんごくというものなのですね
かみさま かみさま わたしたちのかみさま
そこにひとあしさきに いってもいいですか
わざわざてきをみつける このよとは
どうにもこうにも いごこちわるい
かみをあいするそのこころは
だれもがもっているはずなのに
このよというところは おそろしい
あなたのすがたが みえていない
せいしょのなかにある かわいそうなひとは
みなあなたがいやしてくれました
でもいま かかれているせいしょには
りっぽうがくしゃのもとへ すくいがこない
だってかれらはまちがえている
りっぽうがくしゃこそ あなたがあいした
ちいさくよわいひとたちだとおもっていない
そのようにおもうのは わたしだけ
かみさま かみさま わたしのともだち
ともだちのわるくちをいわれたので
おこったらおこられました
ともだちたちを いないひとにするので
おこったらおこられました
かみさま かみさま おしえてください
ともだちたちとは どこであえますか
どうしたら ともだちたちにあえますか
どこにわたしのようなひとがいますか
ぜんのうのかみよ
きょうだいのみなさんに こくはくしました
わたしは かみのことばがきらいです
しんそこ だいきらいです
かみのことが かかれたかみは
すべてかみのごけいかくを ごはさんに
ちいさなかみさま おおきなかみさま
どちらもわたしのかみさま おなじかみさま
わたしのともだちたちは どこにいますか
わたしのもってる いわかんを
わかちあえるひとは どこにいますか
もしすでに みなあなたのみもとにいるなら
どうかおつたえください そのひとたちに
わたしとおなじことをかんがえていた
そのひとたちに
あなたたちのいしは うけつがれました
わたしが かみさまを つたえます
だからどうか、わたしのゆびさきに
ソロモンのゆびわのように
わたしのゆびさきに おやどりください
じっぽんのゆびにやどった
あなたたちのこえを つたえましょう
せいなるかな せいなるかな
かみのなを ほめたたえよ
あまねくひとの かみをたたえて
そうしてすべてがすべて ともだちに
おともだちになりましょう
あなたがたがかなえたかったそのゆめを
わたしがかなえます
どうぞわたしのゆびさきに おいでください
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叙情詩「エゴ・エリスⅢ」