くらす
木葉 揺


暮らしを愛せる
ただ目覚めが良かっただけで

苦手な料理が重くない
砂糖ばかりに頼ってない

「足がある」
椅子が教えてくれた
だから外へ出る

町の人たちのように
いつか苦しくも笑って
働けるようになるだろうか
こわくて甘えているだけなのか

ニュートラル
冷静になってみる

昨日、暮らしを愛せてなかった
ただ、家にいる私
一日違いで別人のよう

波が人より高いだけ
底が人より深いだけ

上下を繰り返して生きる
なだらかな波になるまで
慌てないで
暮らす


自由詩 くらす Copyright 木葉 揺 2021-09-11 22:36:48
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