きみらと奴は言った。
杏っ子

私は40手前で看護学校に通っている。
元々学校も集団も大嫌いで、中退して社会から何度もあぶれた経験を持つ私だ。
つるむのが嫌で友達を作らなかった。その報いとして、
半年が経ち、好きに3人グループを作るという授業があり、独り取り残され、残り2人の男子と組まなければならなった。片耳ピアスの妙ににやけたその2人に、自分は余ったからグループに入れてくださいと頼み、片耳ピアスの片方が、ものすごく嫌な顔をしたあとに、もう1人の片耳ピアスに、いいか?と聞きました。
その後、男子2人とはきついですと先生に言ったたが助けてはくれず、四人グループは1つまでと言われ、早い者勝ちということで、私は折角入れてもらったグループ(男の子たちとではない)を追い出され、男1人と女2人で再編成されたグループに入ることが決まった。
そのメンバーの女子は私に以前楯突いてきた非常に攻撃的な女子で、しばらくは、私を無視して男の子だけに話しかけていた。私はうつむいて黙っていた。
やむを得ず私も視野に入れて、自分の意見を、奴は言い始めた。聞いていたら動機がするような剣幕だった。
あげくの果てに最後、私と男の子を、きみらと奴は言った。年上だから敬えなんて気持ちはさらさらないが、同級生にだって、君らなんて言わないだろ普通。

地獄過ぎて泣くより笑える。
こんなクラス大嫌いだ。
これから取る対策としては、クラスにいる時間を極力減らす。
もう他の誰にも話しかけない。

こんな状況を経験してまで看護師になりたいという強い動機は特にない。
しかしこんなことで辞めるのはひ弱だから寧ろ平気で通い続けたい。


自由詩 きみらと奴は言った。 Copyright 杏っ子 2021-09-11 17:37:49
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