岩手軽便鉄道 七月 ジャズ について
……とある蛙
※感想と雑文です。
宮沢賢治の詩的リズムの推移
①57577短歌
②734短歌的終止
③3443俗謡系
④337わらべうた系
⑤447仏教歌系
⑥十五音=律
77の俗謡
当時のジャズの特徴
①シンコペーション(ラグタイム)
②インプロビゼーション(アドリブ)
スコットジョプリン
ラグタイムピアノの王様
ずれたシンコペーションがジャズの特徴
宮沢賢治の言葉にもパノラマ的 ラグタイムが感じられる。
ダダイストの辻潤や
中原中也が絶賛
二人共賢治と違い過ぎる
辻潤はアルプスに行くなら「ツアラトウストラ」を持ってゆかず「春と修羅」を持ってゆくとしている。
中也と賢治の奇妙な関係。
二人とも名辞(概念)以前の現識 言葉など概念以前の心象を言葉によって表現しようとしている矛盾。
草野心平 同人誌銅鑼当時からの賢治の理解者
死んだ後も賢治を絶賛
しかも将来性があるとかそのような半端なほめ方ではない
天才と呼ばれる者としている。
岩手軽便鉄道七月(ジャズ)において
賢治はソロでインプロヴィゼーションをしていて、
岩手軽便鉄道はリズムセクション
イーハト-ヴの風景や風、北上山地は伴奏者だ。
とする。
東京の浅草や銀座でモボ、モガが盛んに歌うジャズは
歌詞ではジャズジャズと叫びながらジャズでは決してないようだ。
詩の中でジャズという言葉を使用しないが、
賢治の詩はジャズ的なものである。
アフタービートのラグタイム→ざらついた質感の言葉
インプロヴィゼーションの言葉のパノラマ本当に突然歌がなくなり、
声がなくなり、音がなくなり
音楽がなくなった
音楽がなくなっただけではなく
人とのおしゃべりがなくなり
無言の誤解レター
※宮沢賢治の詩は嫌いではないが、熱狂的にはなれない。宗教観の違いかなぁ