秋の讃歌
st

めっきり朝晩が冷え始め

気づいたら
平面的に見えていた街全体が

いつの間にか
深い立体感とコントラストを増してきて

遠景はどこまでもクッキリと
見えるようになってきた

太陽光の秋の傾きが

まるで
別世界のような
名画を描き始めたのだ


季節を進める
画家のパレットには

秋をいろどる
様々な花々が準備され

今か今かと出番を待っている

太陽の恵みの収穫も
もう間近だ

やけつく夏を耐えたのは

食欲を満たす
この秋の為

大自然と人間が
協力して創りあげた

米や野菜たちを
たっぷりと味わい


ブドウや梨などの果物たちや


栗などの木の実たちも


思う存分楽しもう








自由詩 秋の讃歌 Copyright st 2021-09-08 04:13:52
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