死にたくなったら詩を書くのが馬鹿にされる
日々野いずる

頭が痛くって
同じこと経験した、と友達してても
例えば同じ色見てても
頭の中に入って、あなたの眼球と視神経を使わなきゃ
本当に同じ色だった、て安心できない
頭が痛くって、たまに熱が出て、
たまに瞼が痙攣して、たまに動悸がする
息苦しくって、光は眩しい、人の声は怖いし
子供のはしゃぐ声があたしを急き立てている
でもそれなんのアピールってなるから
微笑の上で踊る

家の中で溺れる呼吸が
口から何を抽出しようとしているのか
わかっているけど
あたしは気がつかないまま家を出た

疲れてくると
人が人間の言葉を話さなくなる
聞き取れない耳が悪くなって
言葉こぼれる
でもなんとなくで分かる
なんとなくで言われた作業する
気持ちはかじかんで
冷凍庫の海老天の横で座ってる

有名な待ち合わせ場所の名前を知らないのは
淡白な友達しかなかったからなのかな
私の悩みは誰が聞いてくれるのかなって
詩を作る

無理して人の形しているのが
無理して詩の形とったこれが
馬鹿にされるのも
当然だと思う
なんかごめん


自由詩 死にたくなったら詩を書くのが馬鹿にされる Copyright 日々野いずる 2021-09-01 17:16:48
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