発掘幻想曲
梅昆布茶
哲学者と詩人と新宿のホームレス
もしも資質があればなんにでも
応用数学者と宇宙物理学者あるいは
ドビュッシーとツトム・ヤマシタ
こんな問題意識で生き伸びても
脳力もないのに戸惑うだけ
僕の前に道はある
孤独なランナーは
空虚で退屈な日曜日の
小公園のちっちゃなブランコで
女の子にお手玉を教えたり
生きることは累積とちっちゃな進化と
何かを発掘する作業場なのかもしれない
すべての孤独とぼくはリンクしていたい
すべての孤独を感じたいのです
山好きの仲間が死にました
未明の東北自動車道路で
大型トラックに追突して山へ還りました
僕もどこかへ還りたいのです
それはジュラ紀の草食竜の発掘現場かもしれません