古稀の散歩道
zenyama太郎

僕は毎日散歩している
2リットルぐらいの水が3本入ったリュックを
背負って杖をつきながら
一日1,2回小一時間ずつ散歩している
道々声をかけながら散歩している
はじめは一人暮らしのおばあちゃん
いつもテレビを見ながら暮らしている
声をかけると
ありがとう!また声をかけてね
と必ずいう
次は野良猫たち
野良猫を飼っている家の前に来ると
かわいい子猫たちがいる
やさしく声かけするが
なかなか体を触らせてくれない
ここ数年のうちに飼い主がいる時に
2回ぐらい触らせてくれた
飼い主のおばあちゃんも男嫌いなのかもしれない
3番目は子牛たち
三頭いる
こちらは体を触らせてくれるが
すぐに涎たっぷりの不気味な長い舌で
僕の手をなめてくるので僕のほうがすぐに退散している
地域の集落を抜けて田んぼ道を山手のほうへ歩いていくと
やがて大きな岩が崖になっている所に着く
ここの大岩は僕の祈りスポットで
岩にはたくさんの人面が見える
コロナにかかりませんように!
友人や恩師の奥様の病気が回復しますように!
膝の痛みがとれますように!
などと必ずお祈りする
春夏秋冬田んぼ道を歩いていると
四季の変化が体感でき飽きない
ストレス解消にもなっている



自由詩 古稀の散歩道 Copyright zenyama太郎 2021-08-24 15:31:53
notebook Home