登攀
ひだかたけし

すべて、滅びるために
すべて、花開くために
人は永遠の登攀を試みる

高みへと

 森の眩暈するような蝉時雨のなか
 陽が落ち地球という宝石箱が
 辺り構わずぶちまけられるまで


自由詩 登攀 Copyright ひだかたけし 2021-08-10 19:28:19
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