雨上がりの日に
石田とわ





  それはまるで
  昨日の太陽のさんさんと
  眩しいばかりの煌めきで在り
  今日の雨のしとしとと
  深く深く浸み込むさまで在り
  いつかの風がそよそよと
  凪いで頬を撫でるもので在り
  これらを括る言葉はなく
  ただただ全身で感じ、受けとめ
  時には翻弄され涙することもあれど
  それなしでは生きられぬと知っている
  優しいばかりでないことも知っている
  けれど人はそれを欲し、そのなかに
  己だけを包んでくれる何かを
  見つけようと必死になるのだ

  これらを一括りにする
  言葉は必要ない












自由詩 雨上がりの日に Copyright 石田とわ 2021-08-09 05:21:56
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