夏の四重奏
梅昆布茶
生活に芯というものがあるとしたら
花を挿していなければいずれは緩んでくるものだ
日々の心のゆらぎは錆びた弦楽四重奏
山巓からの水脈が生をうるおしているのならば
堕落した駱駝は回文好きだが
療養所での生活はしずかなる音楽
柔らかな不自由はやさしい対幻想なのだろうか
聴こえない見えない
触れえないから
あなたはいない
どんな箱に閉じ込められているのかもしらない
時の振り子のながさを調整する術すらないから
自由詩
夏の四重奏
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梅昆布茶
2021-08-08 07:02:32