水たまり
はるな


雨の日、唐突に、思い出すように、
ありもしないことを、
考えている、
そのとき、過去と未来は同義

水たまりを、世界だと思って
生きた
愛のなかを、海のように思って
干上がっていく幸福を、
すこしでも永くあじわうために、
底へ 底へ
這いずりながら、
干上がっていく幸福を、
すこしでも永く



自由詩 水たまり Copyright はるな 2021-08-08 06:43:07
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