夏の朝
ひだかたけし
真夏の空、玄関口
立ち尽くす我
草木の揺れ、
うねる大気、
光の庭
あゝ世界は無関心に
私という存在には
全く無関心に
広がり在った、圧倒的に
その時私は気付いたのだ
異郷のようなこの光景こそ
世界という真実なのだと
四十五億年の素顔なのだと
真夏の空、玄関口
立ち尽くす我
草木の揺れ、
うねる大気、
光の庭
自己耽溺を剥ぎ取られ
剥き出された実相が
静かに迫る、夏の朝
(世界という他者
世界という他者)
自由詩
夏の朝
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ひだかたけし
2021-07-21 19:51:44
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