建設的な真夜中
komasen333


眠らない街でも
さすがに鎮まる真夜中
本格化する工事
煌々と照らされる
    無数の影が
       人知れず 汗をしたたらす


遠目に見つめても
何が進展しているのか
昨夜と今夜だけではよくわからない
中長期的な過程を
黙々と 黙々と 彼らは積み重ねていく


何階建てになるのだろうか?
何万人の人が一日に利用するのだろうか?
ひたむきな影の一つ一つが
壮大な未来を この鼓動に描かせる


何をするでもない風呂上がり

窓辺で
夏の夜風に当たりながら

 今夜も
      その工事を  子守り歌を聴くように
                いつまでも見守っている


自由詩 建設的な真夜中 Copyright komasen333 2021-07-19 22:28:21
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