房の中
石田とわ
見る影もなく
下垂の一途を
たどっています
この両の房の中にある
喜びと寂寥、
この歳になればそれはもう
どちらも同じ
寂寥なくば喜びもなく
喜びなくば寂寥もなし
などと悟ったふりを
してみたりする
両の房の中ならば
いつか萎びて癒えるだろう
自由詩
房の中
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石田とわ
2021-07-18 00:46:48
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