詩とノート
番田 

詩を書いていた午後は
遠い街に出かけた そして
絵を描いていた 午後は
でも 朝の景色を抱きしめながら
カフェでコーヒーを飲んでいたのだ
否定していた でも 何もすることもなかった朝は
かつての僕であったということを
公園のベンチに一人 座りながら
街の夜に思い出していた 


詩を書いていたのは昔のこと
遠い記憶の中で生きていた 僕は
僕の昼頃に見ていた 窓に
目で雨を追いかけながら 僕は
でも 夢の中で詩を書いていたのだ


自由詩 詩とノート Copyright 番田  2021-07-09 01:31:24
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